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ストックホルムでワルツをのうのレビュー・感想・評価

ストックホルムでワルツを(2013年製作の映画)
4.7
ビルエバンスと私を出会わせてくれた映画なので、大切な作品になりました。女性の強さ、というより夢を掴み取りに行く人間の執念を感じました。

モニカゼタールントを演じたエッダマグナソンがとても美しく、歌声も見事で60年代の雰囲気にぴったりでした。
ステージに立ち、その佇まいと歌声に圧倒され鳥肌が立ちました。
サントラが売り切れで、モニカのCDを二枚購入。

華やかなサクセスストーリーではなく、家庭と仕事のバランスや男性関係、希望と絶望、親子の確執、人種差別など、1人の女性が夢を掴み取るための苦悩が濃く描かれています。

年を重ねると背負うものが増える。それでも夢を選び、壊れながらも、歌う。その姿は何時もガラスみたいに美しかった。

娘への愛故に厳しい言動をぶつけてしまう父、父がモニカの頭を撫でるシーンは、いつも強いモニカが小さな女の子に見えました。親子の愛って、なんて愛おしいんだろう。

モダンジャズとの出会いでもあり、本当に観てよかった映画です。エッダマグナソンさんはシンガーソングライターだそうで、そちらもチェックしていこうかと。
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