吹雪。
ワイドな画面。
髭面のカート・ラッセル。
エンニオ・モリコーネの不穏な旋律。
そしてあのキリスト像の歪(いびつ)な造形!
ジョン・カーペンター大先生の「遊星からの物体X」を強烈に想起させるオープニングの世界観に、いきなりゾクゾクさせられました!
まったく、なんという贅沢な遊び心♪
ただし、この映画のランニングタイムは167分 …
尺の長い映画が苦手な私にとって、これはちょっとした不安材料でした。
でもいざ映画が始まってみれば、やっぱりタランティーノ師匠にしか創り出せない、退屈とは無縁の充実した時間が流れていきます。
「あー、いま俺タランティーノの新作を映画館で観てるんだなー。」
この多幸感を、私はあと何回味わうことができるんだろ。
お次はギャングものかホラー?
タラ師匠、楽しみにしてますよ!