「バ! バ! バ! ドック! ドック! ドック!」
夫に先立たれ、超問題児を独りで育てているシングルマザー。ある日、息子が見覚えのない不気味な絵本を持ってきて……。
この絵本が、仕掛け満載の飛び出す絵本で、なかなか凝った作り。ババドックが一生懸命作ったお手製なのかな。
お手製といえば、息子も息子で独学で武器なんか作っちゃう凄い子供。問題児というより危険人物だわ。
で、そんな息子に手を焼く母親がノイローゼに悩み、どんどん精神をむしばまれていく。
てっきり子供が何か得体のしれない存在に脅かされ、それを母親が救うといった、ありきたりのホラーかと思っていたら、いい意味で予想が外れた。
本気で不快に感じるほど子役の演技がすさまじいし、徐々に狂気を帯びていく母親も恐ろしい。結末も斬新。
犬好きの方、または虫嫌いの方にはおススメしかねるけど、個人的には掘り出し物だった。