志麻凛

シアター・ナイトメアの志麻凛のレビュー・感想・評価

シアター・ナイトメア(2013年製作の映画)
3.0
原題が“The last showing”で
このタイトルは、主演のロバート・イングランドが務めたフレディの映画、『エルム街の悪夢』から着目を得たんやろうな。でも、このタイトル嫌いではないな

設定が好きで
映写技術、そして劇場のポップコーン売りをしている老人が、映画館を舞台に実際のカップルを用いてスリラー映画を撮影するというもの。この老人・スチュアートの筋書き通りに進んでいく展開、スチュアートが操るマリオネットの人形と化したカップルのアリーとマーティン。自分たちが映画の登場人物だとは知らずに、恐怖から逃げ続ける。そして事態が更にややこしくなり… 果たして運命は


評価低いけど、私は好きです
その場であるものを存分に活用していて、見応えがありました。これも、映画館という空間で撮りたいスチュアートの気持ちが多く出ていることがより分かります。ポップコーンやスクリーン、エスカレーターなどなど、施設でよく見る物が“恐怖”の演出としてアリーやマーティンへジワジワと伝わる。本当に何気ない物が恐怖と化すと、いつもと違う怖さがありますよね。それを乱雑にせず、丁寧に描いているところに評価します

アンソニーが監視カメラ越しに2人の動向を観察して、その映像を元に映画を作成していくシーン。編集ソフトを華麗に使いこなしている所凄いね。老人が巧みな操作で仕上げているシーンを見ると、どこか微笑ましいです。そして、楽しそうに作業をしてるのも良い。ここで、ロバート・イングランドの豊かな表情が見れて満足です
志麻凛

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