まめだいふく

チャンス・ボールのまめだいふくのレビュー・感想・評価

チャンス・ボール(2007年製作の映画)
3.0
 野球の腕前はピカイチだけど性格が最低な、41歳で引退間近のメジャーリーガー、トミーが練習中に頭部に死球を受けて意識を失う。そして目覚めてみると、何と29年前にタイムスリップしていて、自身の体も12歳の少年の姿に戻っていた。

 傲慢な大リーガーが少年時代をやり直すことにになり、当時の少年野球チームのメンバーやライバル、そしてまだ生きていたころの母親との再会などを機に、失いかけていた野球への愛や情熱、そして人生で本当に大切なものを取り戻してゆくというヒューマンドラマ。

 本作はどうやらサンドロット三部作の最終章だということらしいけれど、過去作とのストーリー的なつながりはなさそうなので、本作だけを鑑賞しても問題無しです。

 内容はベタ中のベタ。変化球なんてまったく投げてこない、ストレート一本勝負の王道ストーリー。
 とはいえ、映画館や幽霊屋敷でのドタバタ展開はちょっと蛇足感があったかな。当時の子供たちのやんちゃぶりを表現したかったのかもしれないけれど、あのコメディ要素は本作のテーマとはそぐわなすぎる気がした。

 本作の主人公は、望まずして人生をやり直すことになったけれど、もし過去に戻ってもう一度人生をやり直せたら……という思いは、大半の人が抱いたことがあるのではないでしょうか。
 とりあえず誰かワシの頭に野球ボール投げてください。
まめだいふく

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