酒と煙草と男に縋る日々を送っている自堕落な女性（愛田奈々）が、正反対の性格をもつ妹（美泉咲）と衝突してしまう。訳あり姉妹の交流劇を描いている、オーピー配給のピンク映画。

離れ離れになっていた異父姉妹が、20年ぶりの再会を果たすのだが、異なる境遇に置かれているため、齟齬が生じてしまう。喧嘩して、くっついて、また喧嘩して。森崎東作品を彷彿とさせる人情喜劇路線により、姉妹の共依存関係が説かれていく。

放蕩者の母を反面教師にしている姉が、自分も母と似たような人生を歩んでいることに気づき、自暴自棄に陥る。愛田奈々の"堕ちた女ぶり"が素晴らしく、東映のポルノ路線で池玲子が演じていたキャラクター像を想起させられる。

沖縄料理の飲み屋街が主なる舞台となっており、ありとあらゆる生活アイテムを画面いっぱいに配置させた、猥雑な空間作りが印象に残る。股間部（ヘアの接写状態）から女体を眺望する一人称視点も趣深い。

妹さんの実は脱いだら凄かった感が凄かった