MayumiM

ある神父の希望と絶望の7日間のMayumiMのレビュー・感想・評価

4.0
何者かから一週間後に殺すと予告された神父と迷える子羊達の物語。
のっけから衝撃的な"懺悔"で始まり、登場人物が全て一癖も二癖もある連中という濃ゆさが、真面目で敬虔な神父の清々しさと真逆にあって素晴らしいコントラストを描き出していた。
ただし、そんな濃ゆい人々の中に予告犯がいるだろうことは察せられるんだけど、ヒントはほとんど出てこない。そんな歯痒さが神父の揺らぎのなかに見えるトコロに趣を感じる。
というか、この作品の印象を平々凡々にしてしまっている邦題がむしろ罪なのでは……要懺悔。

それにしても、神父の娘役のケリー・ライリーってホントに不思議な女優さんだこと。
パッと見は決して美人とはいえないのに、徐々に美人に見えてくるんだから……。
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