kanni501

トラッシュ!-この街が輝く日まで-のkanni501のレビュー・感想・評価

2.0
2016/02/17

うまい脚本と、うまい監督が、でもなんか既視感の範囲でほどよく良質な作品を仕上げちゃった、という印象。

財布を拾ったことをキッカケに、大人に命を狙われるまでの大冒険に陥るが、財布のなかのお金じゃないほうに興味を抱いた少年が「正しいと信じられることを成そう」と、財布に秘められた謎の真相を掴みにゆき、ラストには、いかに少年たちにとってお金じゃないほうにこそ価値に重きを置いているかをビジュアル的に美しくゴミ山の山頂で魅せてくる。
貧困のスラムの子供たちの生計の実際を知らないが、利権や汚職など腐敗した大人「正しいことをしていない」大人との対比で描いたドラマのぶん、少年に担わせたい脚本家のネライが見え過ぎていた作品のように思われた。
けれど、脚本家と同じ思いあります。やはり少年には、たくましく、汚れてもなく、未来があり、期待を込めて、正しいことを成してゆく頼もしさを担なってもらいたいと思う。
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