面白いなこれ！なんとなく「博士の異常な愛情」の原題を思い出すタイトルだが・・・。
天才外科医が事故で両手の神経を失い、藁にもすがる思いでカトマンズの謎の修行場へ弟子入りし、過酷な修行の末に魔術師へと生まれ変わる・・・と書くとはぁ？ってなりそうな安っぽい筋書きだが、現実的世界から神秘世界への移行がスムーズに描かれていて、それなりの説得力を持って違和感なく見られる。これがマーベル映画の凄いとこ。
この映画、何と言っても映像美に息を呑む。神殿やビル街が時計仕掛けのからくりのようにガチャガチャと動き出し、縦横が入れ替わり、ぐにゃりと曲がる。口で説明するのも難しいけどどういう頭してたらあんな映像が作れるんだろ。香港の巻き戻し世界での戦いも凄い。そして無限ループ作戦で最後は勝利か。決して笑わなかった司書が最後笑ってよかったね。
