若ハゲ

名もなき塀の中の王の若ハゲのレビュー・感想・評価

名もなき塀の中の王(2013年製作の映画)
3.3
少年院から成人刑務所に移送された19歳のエリックが父親やカウンセラーとの交流で徐々に変わっていくお話。

というあらすじを見てハートフルな感じかと思いきや暴力的シーンが多くどちらかというとクライム映画だった。
もちろん主題は父親との和解だったりグループワークを通した自己成長にあると思うけれども、エリックの暴力性や癇癪は映画終盤になっても失われず普通に他の囚人をボコボコにしたりするので、(感動映画ではよく主人公がガラッと更生したりするが、そういう演出はせず)そう簡単に人の気質は変わらないというリアルも見せてくれてる気がした。

回想シーンもBGMもないドキュメンタリー的作風なのでもう少しフックとなる演出がある方が好み。あとは看守やカウンセラーのオリバーの掘り下げがもうちょっと欲しかった(看守が何の説明もなくネビルに加担してるのは、それほど看守と受刑者が実際社会でズブズブという暗喩か?)

主演のジャックオコンネルの演技は◎
若ハゲ

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