効くかどうかわからない高額な投薬よりも、一曲の「パーソナル・ソング」がアルツハイマーの老人の記憶と脳を活性化する。
その効果を確信してスポンサーを募るも、思ったようにうまくいかない。しかしある日、ネットに載せた動画で一気に…
という実話。ドキュメンタリー。
昔、世界中で老人は若者より豊かな経験と知識を持っているゆえに尊重されていた。いまや若者はネットという膨大な知識と繋がり、スピーディーに効率よく生きることが求められ、老人は社会から無視される。根本の問題はここにある。
高齢化社会で今後わたしたちは老いた手をどう握れるのか?「好きな音楽は何?」とひとこと質問するだけでひとつの糸口になるかもしれない。
わたしも使ってないiPodを実家に持って帰ろうかな、とか、映画作品として観るというより、なにか行動に移さなければというきっかけをくれる映画。