80歳になる父親が、この北野武を指して「昔の親父にそっくりや」と言い捨てたのが忘れられない映画。
暴力まみれの人生。そうするしかなかった愚かさ、弱さ。それはもうコミカルなほどに。
側から見るとコントよね。配役の妙。
父が幼い頃、祖父は酒を呑み虚言癖があり暴れて殴る人で、暴力から逃げる為に祖母と父は車庫やトラックの中で夜を明かしたらしい。
祖父の愛人は公然の秘密で、祖父の死後も父と同じ会社で働いていた。
わたしは祖父について、ニコニコ笑ってるところしか覚えてない。孫の前では人が変わったと言っていた。
最近じぶんが出産して、父と息子の関係をふと思い出した。これ全然フィクションじゃないんだよな、という思いとともに。