ちゃんた

博士と彼女のセオリーのちゃんたのレビュー・感想・評価

博士と彼女のセオリー(2014年製作の映画)
3.8
有名な理論物理学者であるスティーブン・ホーキング氏の実話を描いた作品。若いころからALS(筋萎縮性側索硬化症)となり、車椅子に乗り、合成音声で話す姿が印象的だったけども、スティーブンを演じたエディ・レッドメインがそっくりな演技をしていてびっくりした。
さてこの作品は、学者としての功績というよりも、その私生活、恋愛模様を描いている。偉大な物理学者とはいえ、難病を抱えて家族の介護やほかの介護士の方なども生活に関わる中で、なかなか複雑な恋愛経験をお持ちのようだ。日本だったらドロドロした不倫ものになりそうだが、不倫と言っていいのかわからない、複雑な事情を描いているのは素晴らしいと思う。博士が病に侵されつつもチャーミングな生き方を貫いており、なかなか面白い作品だった。
なお私が物理学に興味があるので、多少は触れられている学者としてのシーンは楽しかった。特にロジャー・ペンローズ(2020年度のノーベル物理学賞の受賞者)の名前が出てきたときはにんまりしてしまった。
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