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博士と彼女のセオリーのKUBOのレビュー・感想・評価

博士と彼女のセオリー(2014年製作の映画)
4.5
アカデミー賞授賞式での素直に喜ぶ姿が記憶にも新しいエディ・レッドメインを見に「博士と彼女のセオリー」を公開初日の初回上映で見てきました。

この映画はホーキング博士の映画ですが、偉人伝ではありません。彼と彼の奥さんや家族・友人などとの愛の物語です。

アカデミー主演男優賞を受賞したエディ・レッドメインの演技は圧巻! まだALS(筋萎縮性側索硬化症)発症前の溌剌としたケンブリッジ入学当初の時代から、ALSを発症して苦悩する時代、そして特筆すべきは話すことができなくなった後の表情だけの演技まで、エディ・レッドメインはまさにホーキング博士になりきって演じています。

声は合成音声なので、顔の、それも麻痺のある顔面の微妙な変化だけで愛を伝えるその演技は確かに主演男優賞に十二分に叶う演技! まさに迫真の演技です。

そして大病を患ってもなお人生に大いなる探究心を持って生きるホーキング博士の姿は、この作品を見る人に大きな勇気を与えてくれるでしょう。傑作です。
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