ろ

博士と彼女のセオリーのろのレビュー・感想・評価

博士と彼女のセオリー(2014年製作の映画)
3.6
どこか既視感のある内容。病人の夫を妻が献身的な姿勢で支える。そこはなんら変わりばいのないように思えるが、妻であるジェーンの立場から考えるとすごく孤独で逃げようとすることも出来ず、愛する人のため同じような毎日を機械的にこなす日常が地獄のサイクルのように見られた。
天才であるスティーヴンは一癖も二癖もある変わり者なので中々ジェーンの気持ちに入っていかない。その誰よりも近い距離である夫婦関係のはずなのにどこか心が通わない様子が絶妙だった。

エディの表情、身体の筋肉の微妙な動きにすごくALSの方へのリスペクトが感じられたし、何かが憑依したようにも見れた。

言葉はさほど交わさなくても生涯のパートナーとなった彼らは2人で天才なのだと思った。
ろ