キックん

博士と彼女のセオリーのキックんのネタバレレビュー・内容・結末

博士と彼女のセオリー(2014年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

自分が14歳の時に、「存在とは何か?」の答えに近づく為に、宇宙の謎を解くと決意し物理学を志したことを初心としてよく最近考えているので感慨深いものがあった。

中でもホーキング博士は、アインシュタインに次いで少年時代に影響を与えた人と言っても過言ではない。

以下多少のネタバレ(ストーリーの展開には関係しないが。)
印象的なシーンとして、最初の奥さんとのファーストコンタクト。
“Science.” “Arts.”
の掛け合いで始まり、彼女があなたは何?と聞きそれに対してホーキング博士が力強く
”Cosmologist””I’m a cosmologist”
と言ってるのが印象的。

そう、私も本当はCosmology がやりたかたし、Cosmologist になりたかった。

そして、その流れで"Cosmology"とは何か?との問答で最終的に、
「たった1つの方程式でこの宇宙の全てを表す」
と言っている。
そう、そうだよね。
方程式とは限らないかもしれないが。

そしてもう1シーン。
教授とのやり取り。
「シンプルで、エレガントな唯一の方程式で全てを説明する」と言っている。
なるほど!英語には”elegant”って表現があったかー!と言うのが率直な感想。
そう、この世の中は単純で美しくあるべきであると言うのは基本的な科学哲学であり、重要なこの感覚である。
たまに、これがなかったり、逆に上っ面の美しさや単純さを求める残念な人がいるが最も大事なことの1つであろう。
だから自分は「スマートで美しくあるべき」と言う表現を最近するが、エレガントかー!
と感心してかつ共感したのでした。


ちなみに、"Cosmology"とは日本語で「宇宙論」と訳されるが、宇宙が何か?の定義や我々の宇宙の外側の宇宙(があるかどうかはわからないが)それら全てを含めてありとあらゆるもの認識も含めて、万物の真理を問う学問である。
そう、万物の真理を問う学問=物理学なのである。

ほぼ半分以上映画とは関係のない話になってしまいました。