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ストレイト・アウタ・コンプトンのnのレビュー・感想・評価

4.1
最近、いろんなとこで「白人=実はバカなんじゃね?」っていう価値観を、いよいよ世界中の人々が共通して、明確に持ちはじめていることを感じてるんですが、

この映画も例外ではなく、好き勝手振舞ってきた白人(警官)に対する、それまで虐げらてきた黒人たちとの闘争、そしてそれによる黒人たちの勝利というのが一本、軸として通っている。

いままで、マイノリティがマジョリティの世界を覆してしまうのでは?という不安をあらわした物語は猿(の惑星)とか、ヴァンパイア(地球最後の男)とかゾンビとか、そういう表象を仮りて描かれてきたと思うのだけど、この映画ははっきりと黒人が白人に勝利する(支配を脱する)のである。

このあたり「時代の変化」というのをすごく感じるし、言い換えればこの映画はまさしく「時代を掴んだ」ともいえる。みんなが共通してた抱いてた「白人、実はクソ」意識をうまく捉えて形にしたという点で
この映画は「作られるべきとき」に作られ、ヒットも「必然」とも言えてしまうのではなかろうか。

あと、関係ないけど「話題になりさえすれば批判でもなんでもOK」みたいな、ああいう考え方が出来る人たちを見てるのが好きです。
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