今日の試写会は東京国際映画祭の特別招待作品にもなっている「サヨナラの代わりに」。
ALSを発症した元ピアニストのケイト(ヒラリー・スワンク) は自分を患者としてしか扱ってくれない看護師然とした介護者がイヤで、酒と男に溺れてる歌手志望の大学生ベック(エミー・ロッサム)を雇う。最初はぎこちなかった2人の関係だが、次第に友情が芽生え…。
前半は女版「最強のふたり」のような感じですが、進行性のALSということは、そのままコメディ風に進めるはずもなく、後半は死に対する人間の尊厳という重いテーマへと進んでいきます。
ALSと言えば、つい最近も「博士と彼女のセオリー」でのエディ・レッドメインの熱演が記憶に新しいところですが、今作でのヒラリー・スワンクも負けてはいません。終盤の熱演には試写会場は涙に包まれていました。
難病の女性ケイトの闘病を悲しむだけの作品ではなく、彼女との友情を通して大人になっていくベックの成長の物語。心に染みる作品です。