パンケーキレンズ

ギリシャに消えた嘘のパンケーキレンズのレビュー・感想・評価

ギリシャに消えた嘘(2014年製作の映画)
3.5
上質な大人のクラシックサスペンス♪
キャラ描写なんかのお膳立てが揃う30分以降くらいから、むちゃくちゃハマって、音楽がまた盛り上げる!盛り上げる!!

『ドライブ』の脚本で有名なイラン出身のホセイン・アミニの監督デビュー作になるんですけど、ロマンティック・スリラーという点では、すごく共通点があって、ちょっとしたワンショットとか小物のアップで、人物の心理をスマートに表現するのが、ものすんごい上手♪

入口となる事件は、映画としてはなんてことないんですけどね(のか?w)

そこから派生する
年の差婚の実情とか
父親との確執とか
事件の結末といっしょに、そういった人間模様までもが盛り上がってくるというウマさが光りますな~☆

ドッキドキの入国審査は、心臓バクバクでしたwww

なんぼほど渋いねん!というヴィゴ・モーテンセンと
年の差婚にはもってこいの、老け顔キルスティン・ダンスト(こらっ)
おヒゲがないと意外とフツーなのね~なジュリアード卒オスカー・アイザック
っていう、ほぼこの3人と、その他大勢(ざっくり)なシンプルなキャスティングで、ここまで魅せられるってのは、やっぱり心理描写の賜物なんでしょうな~♪

それにしても、ヴィゴさんが最後に見せた、人間的な良心には、父親の肖像と、絶望と、つぐないが詰め込まれていた気がして、結局は(事件よりも)その人間の感情の部分に行き着くところからくる余韻がまた、心地よかったりもした・・・