BLUE

ラブストーリーズ エリナーの愛情のBLUEのレビュー・感想・評価

3.8
誰かにわかってほしいけど、完全には理解してもらえない、どうしようもない喪失感を抱いている人は、実は多いんじゃないかと思う。
女性にとっては、喪失の際たるものが子を失うことなのかも。

あるとき心に、埋めがたい穴がポッカリ空いてしまったとして、
まったく同じ形のもので埋めることはできないとしても、
自分が悲しんだり苦しんだりしているとき、周りには自分を想ってくれている人が本当にいないのだろうか?
自分のために心を痛めてくれている人が、本当にいないのか?
もし居るなら、
代わりにはならないし、完全に心の隙間を埋めることはできなくても、
自らの意思と、自分を大切に想ってくれている人たちの愛で、
自分の心のかたちを、少しでも隙間が小さくなるように変えていくことはできるんじゃないかと思える。
そんな映画です。
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