荒野の狼

RIVERの荒野の狼のレビュー・感想・評価

RIVER(2011年製作の映画)
5.0
始めるのになんのお膳立てもいらない感じ、『なんか川みたい』な秋葉原の昭和通りだからである。
このワンショット長回しでの街頭流し撮りだけで50点。すでにMacintoshのstepも、T-Zone も無いけれど、ここに通い詰めた者ならば、感慨ひとしおなシークエンスだろう。そして無理矢理それと対(つい)をなすリアル福島被災地の無言の長回しが40点。

『アキバが好きで、アキバで死んじゃった』
『そこで殺されたら悲しいじゃん』
誰だって自分が好きな、関わりのある場所で命を奪われるのは悲しい。死んだ者が、ではない、生きている私がである。
「川の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず 世の中にある、人と栖と、またかくのごとし」
で、残りの10点が俳優さんに、ではない。こちらは文句なしの10点満点である。
荒野の狼

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