たむ

王の涙 イ・サンの決断のたむのレビュー・感想・評価

王の涙 イ・サンの決断(2014年製作の映画)
3.4
朝鮮王朝の中でも明君と言われるイ・サンの暗殺事件の顛末を描いた作品です。
暗殺事件が起きる20時間前から物語はスタートし、『七人の侍』的な大雨でのクライマックスになだれこんでいきます。
『24』のようなリアルタイムでの進行ではないですが、時間によるサスペンスが意外と盛り上がってきません。
回想が多すぎるのです…。
歴史上の登場人物たちの背景は回想を中心に描かれていくため、スピード感やタイムリミット的な盛り上がりを期待するとちょっとズレます。
その代わりそれぞれの登場人物、しかもかなりの数出てくるので、ドラマとしては広がりはあります。
そうなると20時間の物語の枷があまり活かされていないところがもったいないです。

主演はヒョンビンさん、共演は私の中でブーム中のハン・ジミンさん。
朝鮮王朝など時代劇でありがちなドロドロな人間関係で、ハン・ジミンさんは前王の妻、その死後、孫イ・サンが継いでいます。
本作はヒョンビンさんが「祖母上様」とハン・ジミンさんに話す、なかなかな人物配置です。
悪女のハン・ジミンさん…。
その後、この二人はテレビドラマシリーズ『ジキルとハイドに恋した私』でラブコメを演じているそうです。
それも観なければ…。
たむ

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