そーた

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックスのそーたのレビュー・感想・評価

4.5
ザッツ、エンターテイメント

最近、勇者ヨシヒコにはまってます。
このドラマのハイセンスっぷりを見ると、
金をかけないでも良い作品ができるもんだなと、
なんとも関心してしまいます。

ボス戦になるとアニメーションだもんな。
金がない事を逆手に、ほんと最高です。

あれ!?

このボスキャラ倒す時に急にアニメーションに切り替わってズバッとお腹切り裂くやつ、
マーベルの最新作でそのまま実写でやってるぞ、おい。

あぁ、日本のCG技術じゃそりゃ無理だよなぁ。

さすがはマーベルスタジオ。
さすがはハリウッド。

マーベル・シネマティック・ユニバースという名のキャンバスに、
数々の魅力溢れるキャラクターという色絵の具をたっぷり塗りたくって、
70s~80sの楽曲に彩られたクールな額縁にぴったりとはまりこんだ、
極めて中毒性の高い快作。

オープニングは、
感動すら覚える程に、
ちょっとやそっとの感覚じゃ真似できないユーモアとセンスに溢れた最高の一幕。

もう、のっけから脱帽。
鳥肌がたちました。

そうして、そのままのテンションで本編に突入。

クイル、ガモーラ、ドラックス、ロケット、グルートといった主要キャラに
ヨンドゥ、ネビュラといったサブキャラや、エゴ、マンティス、スタカーなどの新キャラが絡む賑やかさ。

この超個性的な面子がそろって、
時に敵対し、時には手を組んでと、
一筋縄じゃいかない展開を見せまくる。

こりゃ、面白くないわけがない。

圧巻のCG映像は、
スペクタクルに、スタイリッシュにと、
飽きさせない緩急で見る者を引き付けて、
随所に散りばめられた小ネタで爆笑を誘う。

このバランス感覚が一級品。

そして、爆笑シーンは多々あれど、
残念な小者感満載のテイザー・フェイスとゾブリン人とのやり取りが僕は好み。

というか、ゾブリン人の真面目なバカっぽさがまた面白くて、
遠隔操作で動く追撃機の操作パネルがまるでTVゲームのようなのに、
その画面の奥では必死に逃げるガーディアン達が映っている。

そのギャップが何とも魅力的でたまりません。

そしてそんなギャップが、
オープニングしかり、
テイザー・フェイスしかり、
全編通じて意識的に演出されているのは、
おそらくそれがMCUにおけるこのシリーズのアイデンティティーなんだと思える。

本家で二大巨頭が仲違いしちゃって非常に気まずい空気感になってるなか、
最高にバカでハイテンションな野郎共が今後どうアヴェンジャーズに絡んでいくかが本当に楽しみでしかたがない。

エンターテイメントの限りを尽くしたこの作品。
エンドクレジットのスタイリッシュさにはもはや貫禄すら感じてしまいました。

ただね、スタイリッシュさではヨシヒコ負けてないと思うのよ。

金をかけても良し、
金をかけなくても良し。

いい時代に生まれたなと、
何故だかしみじみ。
そーた

そーた