たますけ

オデッセイのたますけのレビュー・感想・評価

オデッセイ(2015年製作の映画)
4.0
この映画の選曲なんですかこれw
ゴールデン・グローブ賞のミュージカル&コメディ部門で作品賞に選ばれたのなんでかなーと不思議だったけど、一瞬で腑に落ちました。
女船長が残していった音源という設定なのですが、これが70年代ディスコミュージックばかりで殺伐とした火星に合わないのなんのって。主人公マークがドナ・サマーでノリノリに歌ってるのが何より面白かった。だって火星でひとり生きるか死ぬかのサバイバル中ですよアナタ。でもあの状態では歌うしかないわなw
ほぼ死ぬのが確定の状態で、正気を保つのでさえ難しいと思われる事態なのにあの曲www シュールでいかにもありそうな設定で本当にそこが火星であるかのように感じました。
すごいな。音楽の力って。
そしてマットディモンの演技も素晴らしかった。
問題が起きた瞬間にすぐに次のことを考える。絶対にあきらめない。火星で作物を作り(これが独りダッシュ村と言われる所以ですね)エアロックで吹き飛ばされても、餓死する可能性が出てきても、痩せこけて、皮膚がボロボロになっても諦めない。これ本当に痩せこけていったからリアリティありました。
それでも表情にはいつも希望が感じられた。
だからこそ、見ているほうも応援したくなる。
今回、地球のNASAのメンバーも火星で一緒だったクルーも、誰かが誰かを貶めることなくマークを助けるために一丸となるところがとても良かった。
途中で中国人が救世主になるところが今時だなってニヤリとしたけど。
「どうしよう」ではなく「なんとかする」そのために「何ができるか」今ある状態を見きわめ瞬間に最善を選び抜く。
ホント人生勉強になりますねー。
大事なのはいつでもユーモアを忘れないことですね。
でも、BGMは70年代ディスコミュージックだけどね(笑)
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