べえさあ

オデッセイのべえさあのレビュー・感想・評価

オデッセイ(2015年製作の映画)
4.0
“Mars will come to fear my botany powers.”
「火星は僕の植物学力に震え上がることになる」

ミッション遂行中、嵐によって主人公のワトニーが1人火星に置き去りとなってしまう。チームメンバーと地球70億人が彼の生存と帰還を願う中、ワトニーは植物学者としての知識を活かしながら、酸素も水も食料もない惑星から地球に生還する方法を模索する。

途方に暮れてしまうような過酷な状況でも、諦めずに問題を1つ1つ解決していけば、救われる時がくる。そのマインドを持ち続けることが大切。

リアルな宇宙映画を観るたびに思うことですが、常に冷静でいるための強靭なメンタル・コミュニケーション能力・豊富な専門知識等あげたらキリがない程のスキルと人間力を兼ね備えている宇宙飛行士は何て偉大なのだと感じさせられます。

マット・デイモンは現実世界でも秀才で有名ですが、俳優としても知的な役が本当に合っているなと個人的に思っています。マット・デイモンフィルターが多少なりとも作用していることは否めませんが、劇中に専門知識を活かして難局を乗り越える姿から、植物学者へのリスペクトが増しました!(笑)

本作は「インターステラー」に出てくるような5次元世界の概念や量子力学等の専門用語が頻出することもないため、その領域の知識に乏しい私でも理解がしやすい内容となっていたのも良かったです!宇宙が舞台のサバイバルストーリーが好きな方なら絶対に楽しめる映画だと思います!