ゼロ・グラビティと違うのが、今作の場合、サバイバル映画でありながら、常に希望が見えている状態で話が続いていく点。
絶望の淵を体験するわけではなく、主人公のマーク・ワトニーの知識と経験を生かして、サバイバルをしていく。
それが故に緊張感や緊迫感が欠けているように感じちゃいました。
ゼロ・グラビティの場合、宇宙空間に投げ出され、パニックに陥った人物に焦点を当てたことにより、観客側も思わず息を飲むほどの緊迫感を感じるような作品だったけど、
今作の場合、その絶望を体験することなく、難なくサバイバルをしていく様を観るような感じなので、期待を寄せていた緊張感などがあまり無く、その点は少し残念。
しかし、マット・デイモンやその仲間などの絆を感じられるかのような素晴らしい演技、美しい映像、引き込まれるようなストーリー展開などがあったおかげで、残念な点をしっかりカバーできていたと思います。
非常に出来の良いSFサバイバル映画でした。
ストーリー ★★★★☆
キャラクター ★★★★☆
演技 ★★★★☆
映像 ★★★★★
演出 ★★★★☆
音楽 ★★★★☆