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オデッセイのnaoズfirmのレビュー・感想・評価

オデッセイ(2015年製作の映画)
3.9

観ると前向きになれる映画🎬

ストーリーはマ 火星にひとり取り残された主人公が地球への帰還を目指し、希望を失わず知恵と工夫をこらす姿を描いた作品でした。今作はまさにバカと天才は紙一重っていう感じでした。監督は「エイリアン」シリーズのリドリー・スコット監督です。ここ最近の宇宙系SF作品のストーリーは、終始非常にシリアスで緊張感があり、宇宙の壮大さや冷たさや時の残酷さなどを、まさに肌で感じるような作品が多い印象でした。ゼロ・グラビティやインターステラーなどです。しかしこの作品オデッセイはそこはしっかりと差別化されており、ストーリー展開としては前の2作品に引けを取らない程に絶望的な状況ですがそれを微塵にも感じさせないような、マット・デイモン演じるマーク・ワトニーのポジティブさと発想力の凄さがとても面白かったです。

4年間も火星に一人きりのはずなのに「次はどんな発想で、この危機的状況を乗り越えてくれるのか!?」というワトニーが考える斬新なアイデアの数々に、何が起こるのだろうか?というワクワク感が止まりませんでした。作中みられるアメリカンジョークは最高でした。そしてまさか船長の音楽の趣味ネタをあそこまで引っ張るとは最高です。

今作から学んだことはどんな課題にもしっかりとゴールを見据えて計画を練る事、今目の前にある資源を最大限に活かす事で見えてくる可能性、例え一つ失敗しても改善改善を重ね、少しづつでも前進する事、などなど沢山のことを学びました。途中、絶体絶命なハプニングが起こりつつも、しかし決して諦めずに次の一手を直ぐに模索する、なんとも超人的な精神力の強さ。ワトニーの様々な姿勢から勇気が貰えました。特に、初めてジャガイモの芽が出た瞬間の「Hey,there!」というセリフは思わずガッツポーズしちゃいました。そして大昔に置き去りにされた超レトロな通信機器を利用して、NASAと久々の交信を取る事ができた、あの瞬間。宇宙飛行士って、凄ぇと思いましたね。そしてワトニーは植物学者なはずなのに、専門外の電子機器を整備調整し、ばっちり地球とコンタクトを取れてしまうほどの幅広い豊富な知識は凄すぎます。
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