ベカオースター

ニック・ケイヴ 20,000デイズ・オン・アースのベカオースターのレビュー・感想・評価

3.5
個人的に(The Boys Next Door)~The Birthday Party~ The Bad Seeds~ Grindermanとずっと追いかけてきたミュージシャン、ニック・ケイブの二万日を追った現実と幻視が交差するドキュメンタリー。映画ファンにはヴィム・ヴェンダース作品出演や、盟友ウォーレン・エリス(Dirty Three)とのコンビで、「ザ・ロード」や「ウインド・リバー」等のサウンドトラックを手掛けたコンポーザーって説明が伝わるかも。ファンでないと興味持てない内容だけれど、亡き父のウラジーミル・ナボコフ朗読のエピソードと現在過去が混濁するライブショットに感銘。ちなみにニックの小説「神の御使い」はウィリアム・バロウズ研究家としても有名な山形浩生氏の翻訳出てますが、続く未訳の「The Death of Bunny Munro」はドラマ化されたそうで気になる。錦戸亮の主演邦画「羊の木」のエンディングテーマも彼の曲でした。