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ニック・ケイヴ 20,000デイズ・オン・アースのtubure400のレビュー・感想・評価

3.7
新作(『Ghosteen』)も良かったので観てみた。Iggy Popの『Gimme Danger』は、まぁ、イギーも意外と知的なとこあるな〜というくらいの感想だったけれども、この幻想的なドキュメンタリーにおけるNick Caveは、本当にこんな人おるんやな、というレベルの、正真正銘のアーティストという感じだ。繰り返し語られるニーナ・シモンのライブのエピソードにもあるけれど、キーワードはtransformativeということだ。芸術を、歌を通して現実と虚構の狭間の存在となるということ。そこを引き続き追求し続けている(Push The Sky Awayし続けている)Nick Caveというのは、やはり貴重な存在なのだなと思わされた。

それはそれとして巨体の無骨なヒゲオヤジというイメージだった相棒Warren Ellisが微妙に不味そうな海鮮サラダをニックに振る舞ったりしていて可愛らしかったり、エレクトリックヴィオラ(?)を弾く姿が格好良かったり、ノイバウテンの人が友情出演していたり、なんか、色々良かった。
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