JTKの映画メモ

パレードへようこそのJTKの映画メモのレビュー・感想・評価

パレードへようこそ(2014年製作の映画)
4.5
ちょっと前に同じこと書いた気もするけど今年のベスト決まってまった。(^^;;

ゲイは炭鉱を救う。
イギリスで実際にあった話。時の首相サッチャーの炭鉱閉鎖政策に抗議する炭鉱の人々と、それを同じマイノリティーとして勝手に同調して支援するゲイグループの友情物語。ああ美しい。
おらさ村にゲイが来た~、とばかりに保守的な片田舎の老若男女は当初は抵抗の姿勢を見せるものの徐々に芽生える理解と友情。ああ美しい。
炭鉱の人々とゲイピープルの邂逅を軸にストーリーは進むが、そこに差し込まれるゲイとその家族との軋轢のドラマがこのコメディタッチの作品に奥行きを与える。
そのドラマの背景に流れるのは、ザ・スミス、コミュナーズ、ブロンスキビート、デッド・オア・アライブなどなどのゲイミュージックの数々。ああ恍惚。
イギリス映画ってハリウッドのそれのように過剰でも華美でもなく等身大だから素敵よね。ここに出てくるゲイもレズも炭鉱のおっちゃんもおばちゃんもそこらへんにいる人みたいで。
そこに気配を消すように何気に居るビル・ナイの素晴らしいこと!
あのおばちゃん(名前知らない)も良かったなぁ。
いや、ホント素晴らしかった。
また、愛すべき小さなイギリス映画が増えてまった。(^ ^)