「何か素晴らしい物語があって、それを語り合える相手がいる。それだけで人生は捨てたもんじゃない」
明日死ぬと自分そっくりの悪魔に宣言された主人公。しかし、一つだけ命が助かる方法があると告げられる。
それは世界から一つ、何かを消すことだった。
馬鹿、泣いちゃっただろ。
この話どういう風に展開されるのかなぁと考えていた。
設定は面白そうだが…それだけになりかねないぞ……と思いきや、なるほど。
世界から何かを消すことは、人と人との繋がりを消すことでもあるわけだ。
いろんな物が人と人とを繋いでいる。世の中のどうでもよさそうなものでさえ、どうでもよくはないのだ。
今自分の生きている人生だって悪くないように思えるのだ。
特にこの作品は映画好きにみてほしい。
何より濱田岳がよい。
もう泣くに決まってる。
こんなの……うぅ、泣く。
いろんな設定の雑さもあるが、
物語の主題はそこではないのでよいのだ。
あと、せっかくだから、世界から俺の卒業に必要な残りの単位も消してほしいなぁ。