FREDDY

30デイズ・ナイトのFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

30デイズ・ナイト(2007年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

スティーヴ・ナイルズの同名コミックをデヴィッド・スレイド監督が実写映画化したアクション・ホラー『30デイズ・ナイト』シリーズの第1作である本作は、毎冬30日間に及ぶ"極夜"が訪れる、隣町まで128キロもの距離があるアメリカ最北の居住区・アラスカ州バロウを舞台に、不審な事件が相次いでいた極夜を間近に控えた前日の夜、ダイナーで騒ぎを起こしていた謎の男の身柄を確保し事情聴取を行っていた中、突然停電が発生し電話も不通となったことで状況を把握すべく様子を伺いに発電所へと向かったところ管理人であるガスが何者かに惨殺されていたことで住民たちに注意喚起するも、謎の男が話していた正体不明の"奴ら"が住民たちに襲い掛かり次々と命を奪っていったことで、弟のジェイクや元妻で同僚のステラたちと"隠れ家"で身を潜めていた保安官のエバン・オルソンが、人間狩りを行う"奴ら"によって町が占拠されたことで過酷なサバイバル生活を強いられながらも地の利を活かし生き永らえていた中、襲撃に遭った住民たちも凶暴化し"吸血鬼"となって襲い掛かってきたことで、生き残りをかけた吸血鬼たちとの壮絶な戦いに身を投じていく様が描かれた作品となっているのだが、ジョシュ・ハートネットやメリッサ・ジョージ、ダニー・ヒューストンやベン・フォスターといったキャスト陣の共演や、"極夜"が訪れヴァンパイア集団に占拠された居住区が舞台であり、過酷なサバイバル生活を強いられた登場人物らが戦いに身を投じていく30日間が描かれている点など惹かれるものはありましたし、意外とスプラッター要素もあったりと見応えのある作品という印象ではある。ただ内容の薄さは気になるところで、"極夜"の期間中に孤立した町で生き残りをかけたサバイバル生活が展開されるわけなのだが、緊張感のないまま数日間平然と生き永らえていたことには首を傾げてしまいましたし、盛り上がりに欠ける展開も多々見られて終盤まで我慢の時間が。決して悪くはないがパッとしない物事ばかりで物足りなさを感じてしまいましたね。本作は暇つぶし程度の視聴が丁度良い一作ではないでしょうか。
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