kazマックスグローバーレッド

サロメのkazマックスグローバーレッドのレビュー・感想・評価

サロメ(1988年製作の映画)
3.6
再鑑賞。『サンセット大通り』で落ち目の女優ノーマが復活した際に演じようとした人物がサロメ。

『ザ・ロック』では「自由の樹は愛国者と圧制者の血で育つ、トーマス・ジェファーソン」と言うアメリカ人ハメル准将に対し、「愛国思想の擁護者は暴力を好む、オスカー・ワイルド」と答えるイギリス人メイソン。



オスカー・ワイルドの戯曲『サロメ』をケン・ラッセル監督流に映像化。

映画は娼館のリビングで舞台劇サロメを鑑賞するオスカーワイルド自身の劇中劇。

劇の内容はユダヤの王エロドは兄を殺し妃を奪い、妃の娘で王女のサロメにダンスを要求。
監禁されている預言者ヨカナーンに思いを寄せるが拒まれたサロメはダンスの褒美に彼の首を要求。銀の皿にのったヨカナーンの首に口づけをするサロメ。
「Let me kiss your mouth !」

こんな奇妙な映画、今では腐る程あるが88年の時点で日本ではそんなに無かったので初めて見た時は「何じゃこりゃ」と思いながらもサロメのダンスがクセになり何度も見てしまう中毒性がありました。