サンバのtsukishimaruのネタバレレビュー・内容・結末

ベルギーの街を我が物顔で歩いていた彼らにもこんなla réalitéがあったのかなと思うと、もはや映画ではなくドキュメンタリー気分で観た。

Waiting in Vainまでのくだりが、本作のベストパート。「カゲロウにならないように」ですね。これは主人公2人への教訓, as well as for us. It is also foreshadowing their past and future which are revealed later in the film.
次のベストは、逃走後の屋根の上での質問「お前にとってのブラジルの首都は？」のくだり。台詞もシチュエーションもグッド。

1. 仕事で人生を狂わされた一人と、人生のために日々仕事を探す一人と、という対比。
2. 馬はサンバの比喩。
3. 物語の最後で名前を失った彼の名前が映画のタイトルになっているのが、良い映画だったというよりも良いタイトルだったといった印象。

コートを替えた時点で結末が見えちゃって面白くなかった。がしかし、あっけらかんとハッピーエンドを装っていたのが逆に面白かったのでどっこいどっこい。