ShinMakita

デッドプールのShinMakitaのレビュー・感想・評価

デッドプール(2016年製作の映画)
2.5
傭兵ウェイドが愛する娼婦ヴァネッサとラブラブな日々を送っていたある日、全身癌の末期と宣告されてしまう。ヴァネッサを悲しませたくない彼は、癌を完治させてやるとの甘言につられて怪しげなミュータント実験に参加。結果、癌は消滅し不死身の肉体を手に入れるのだが、副作用で顔はドロドロの酷い面相になってしまう。これじゃ彼女のもとに帰れない!というわけで、顔を元に戻すべく、実験責任者フランシスを追跡するのだが…


という一応のスジとアクションはあるんですが、基本的にはナンセンスなお下劣ギャグ映画。随所にセリフで皮肉る映画ネタは楽しかったです。「96時間」にも言及するんですが、これはリーアム・ニーソンが〈dead pool〉という映画に出ていることに由来してるんだとか。ご存知「ダーティハリー5」のことですね。グリーンランタンネタから本家Xメンネタ、果てはフェリスはある朝突然にネタまであって、見つけるのが一苦労。鋼鉄のXメンに引きずられながら「ロボコップかよ!」とツッコミ入れる字幕がでますが、これ原語ではdead or alive you coming with meと聞こえます。ロボコップの有名なセリフですね。「殺してでも連行かよ!」じゃ面白くないとの配慮でしょうが、逆にシラケますね。

ま、ジョークの三割も理解できない英語力のない私からすれば、素直に楽しめなかったというのが本音。第四の壁破壊も「今更…」って感じですよ。だって松田優作なんか、「探偵物語」と「大都会Part2」でしょっちゅう視聴者に語りかけてましたよ。
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