ゆかっこー

脳内ポイズンベリーのゆかっこーのネタバレレビュー・内容・結末

脳内ポイズンベリー(2015年製作の映画)
2.8

このレビューはネタバレを含みます

西島さんの映画全制覇への道。

ちょっと面白かった。けどそれだけやったかなあ。
何か脳内会議のキャストに力入れ過ぎて外側の世界の方があんまりやったんかなって思ってしまった。(でも越智さん役の成河さんは結果的に意外と良かった。)
何か真木よう子ってかわいいと思うねんけどあんまり綺麗じゃないっていうか何か、上手く言えへんけど。ファッション・性格・年齢とメイクがアンバランスに感じたりとか、そういうとこもあったんかな…。でもこの人のお芝居では泣けませんでした。

まず設定の新しさは良かった。ストーリー自体は「アラサー女性が年下頼りない男に惹かれつつも同年代or年上しっかり男からも言い寄られて決断を下さねばならない」ていうありがちなものやったけど、頭の中の会議とのパラレルストーリー的な構成っていう。
んで実際会議側はみんな適役やったしちょっと笑えるような演出?もあったりして面白くて良かった。

でも外側のリアルワールドが、まずそういうストーリーにするんやったら年下男子をもっとアカン奴に描いてほしかった。付き合い始めのころの早乙女間違いなく良い男じゃなかった?ちゃんと謝ってくれるし言葉にしてくれるし浮気性ってほどでもないし大事にしてくれるし。最後急にあんな暴れられても前半から観てたらこんなことする奴には見えへんかったというか、そっち?暴力系男の方向性?みたいな違和感。
んで越智さん最初の突然のキスはまじで無いって思ったけど、中盤は良かった。あのキスは全くときめかへんし何やったら犯罪ちゃうんかって思ったけど。でも告白しに行くから待っててくださいのところは良いやん~~~!!!てなってときめいた。笑 んでいちこはそれをすっぽかすのはあかんやろ人間として。せめて一報入れるか待ってふってから早乙女のとこ行け。
あと越智さんが最後ぶちぎれる声が大人げなくて、早乙女と同じく、前半から観てたらこんなことする人には見えへんかったって思った。同じ内容のことをいちこに言うのは全然わかるけど、あんな乱暴に叫んだりはしいひん人じゃない?ていう違和感。この人を選ばなくて良かったっていうふうにしたかったんだろーか。早乙女にしても越智さんにしても。

観る前から中盤までは、結局ほんまに好きな方(年下)を選んでハッピーエンドでしょと思ってたけど、どっちも選ばないっていう結果はあんまり予測できひんかったかなー。とはいえ、好きな人と一緒にいる自分を好きになれないっていうこの物語の核心部分にはちょっと疑問。だんだんすれ違って行ってそういう風になってしんどくて悲しいけど別れる、ていうなら全然わかるけど、早乙女との関係はそこまで丁寧には描かれてない感じしたし(最初から一緒にいる自分を好きになれてなかったのでは説)。でも作る側の意図としてはやっぱりそういう話やったんやろか。
私は最初から一緒にいてしんどい人は好きになったことないと思うけど、そういうこともあるんかな。ダメ男とか好きになるとそういうもんなんかな。(だけど早乙女最初っからそんなダメ男じゃなかったよねっていうこの堂々巡り。)
それと最後早乙女と別れるときにめっちゃ呼び捨てにするやんって思ったのは私だけだろーか。

いちこの人生全体として見たら、婚約破棄という過去の記憶の呪縛から放たれるために必要だった一つの出来事っていうことで、そこまで俯瞰してこの物語を捉えたらもっと意味のあるメッセージ性みたいなものも見えてくるように思う。けど、そこまで入り込める映画ではなかった。

西島さんのメガネ姿はレアやと思うしごちそうさまでした。
でも女の人の脳内会議の議長が男の人っていうのはどういう意味があったんやろ。
脳内の5人(西島秀俊、神木隆之介、吉田羊、桜田ひより、浅野和之)は全員とても良かった。
ゆかっこー

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