ロックバンド「クリープハイプ」の東京でのライブを見るために、福岡県の北九州市から東京まで自転車で向かおうとする女子高生4人の姿を描いた青春ロードムービー。
北九州から東京まで自転車でって無謀にも程があるだろと思いましたが、この手の青春映画は割と好みなので興味津々で鑑賞しました。
実際に無茶そのものの旅。勢いで飛び出すも、予想以上の距離に疲労困憊。所持金も無くなりつつある中で、ついに自転車もパンク。ヒッチハイクに頼らざるを得ない状態に。
男でも辛いはずの旅なのに、女子高生4人なら色んな意味で危ないだろうと思う旅。都合良すぎるところが多いのはちょっとリアリティに欠けましたが、劇中の彼女たちのように90分という短い時間で一気に突っ走る勢いは良かったです。
考えの違いから喧嘩になったり、会場への行き方が分からず迷いまくったりと、とにかくトラブルだらけ。それもこの手の映画の醍醐味でしょう。
時折挟まれる本人たちが撮っているカメラワークは、正直酔いそうになったので面倒くささがありましたが、会話は違和感なく本当の友達同士でのやり取りに見えたのも良さが感じられましたね。
今の歳だと絶対にやりたくないけど、学生の頃なら好きなアーティストのためなら遠くまで自力で行くというのは結構憧れていました。傑作というわけではありませんが、それを体現しているという意味なら見応えはある作品でした。
