クリネックス

セッションのクリネックスのレビュー・感想・評価

セッション(2014年製作の映画)
4.3
〈2015.12.25 ミリオン座〉
クリスマスの夜に、カップルだらけの街をかき分けてリバイバル上映へ…
映画館のサウンドで鑑賞できて良かったです!!かき分けた甲斐がありました!

指導者には大きく2つのタイプがあると思います。褒めて伸ばすタイプか、けなして伸ばすタイプか。どっちがいいんでしょうかね、映画にしたりお話として面白いのは後者だと思いますけど…
それはさておき、この物語に出てくるフレッチャーは後者の典型。団員に罵声を浴びせ続けます。でも嫌いになれないのは、ただの腹いせでなく最高の音楽をという信念があるから。それゆえ、最後のアンドリューを騙してはめようとしたシーンには疑問符が残りました…

アンドリューも最高のドラマーになりたいという並大抵ではないハングリー精神の持ち主。勝ち気で自信がなければフレッチャーのもとではやっていけませんしね。僕は無理です。笑

ラストシーンに製作者の思いは込められてると思うんですが、はめられて一度は心が折れかけるアンドリューが、もう一度舞台に戻り勝手に演奏を始め、最終的には他の演奏者も演奏に加わり"セッション"が始まります。結局、アンドリューのハングリーな精神力をラストに持ってきたということでしょうか。

最後になりますが、プチヒロインであるメリッサブノワの顔がどストライクでした。笑
もうファンです。