かぴばる

セッションのかぴばるのレビュー・感想・評価

セッション(2014年製作の映画)
4.5
 名作と話題の『セッション』を今更鑑賞。デイミアン・チャゼル監督なら、こないだの『バビロン』より好きかも。才能ある監督に作品少ないなぁ、と思ってたらまだ38歳で、この作品も30歳の頃のものなんですね。これだから天才はよぉ(クソデカため息)。

 音楽界のハートマン軍曹、リズムをとる理不尽としか言いようのない完璧主義者、フレッチャーがアツすぎる。最後までブレずに嫌なやつなのがいいし、それでも完璧な演奏の前では迸ってしまうところもいい。キャラクターがめちゃんこいいね。

 この狂気の縁起は誰もが感嘆するが、すごいのはそれについてくる主人公演じるマイルズ・テラー。若さゆえの傲岸さと野心、血塗れの向上心を見せる姿に、これほんとにジャズがテーマ!?となる。いい作品でした。