limbo

セッションのlimboのネタバレレビュー・内容・結末

セッション(2014年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

優秀さを求める家庭環境の中で育てば、自分の演奏が評価されることに強く固執するのは当然だと思う。自分を評価するのは決して褒めない厳しい相手であれば尚更。
フレッチャーと再会して会話するシーンからずっと泣いていた。厳しい先生と出会うほど、その人がどんな人柄であっても、周りからどれだけ止められ心配されようと、この人に認められたいと思う。それほど厳しい先生に付き従っている自分を偉いと思ったり可哀想に思ったりして慰めても、先生は一ミリも褒めない。そしてまた自分を追い込んでいく。
側から見れば悲劇的に見えるかもしれないけど、本人はそれがいつか報われると信じている。最後の9分、ボコボコになった主人公が音楽世界から転落した末に認められる瞬間。
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