のぶ

セッションののぶのネタバレレビュー・内容・結末

セッション(2014年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

映画館で見れて本当に良かったと思える1作。音響も何もかもガッチリ噛み合って最高としか言えない。
1度スパルタ指導を経験した人ならフレッチャーの狂気を賛同できなくても理解はできる気がする。究極の人間を求めるには全ての無駄を削ぎ落として完璧にしなければならないから、決してgood jobとは言わないあの精神。例え相手が死んだとしても自分の信念を貫き通す姿勢。フレッチャーは決して頭のイカれた人ではなく、確固たる信念を持った指導者として教育をしているから余計にタチが悪い。
一方主人公は徐々に狂気に染められていき口の悪さや態度も少しづつうつっていくが、根性と忍耐と信念を手に入れて世界一のドラマーへと突き進んでいく姿に圧倒された。フレッチャーの根底にある信念を感じ取っているから、最初はフレッチャーを告発するのを躊躇ったように思える。
ラスト20分の今までの恨みつらみや努力を全てドラムにたたきつけた清々しい顔は気持ちが良かった。
何者かになる人間は何かしら狂っていて、常人には耐えきれない事をやり続けていたんだと実感した。
のぶ

のぶ