Hiroto

セッションのHirotoのレビュー・感想・評価

セッション(2014年製作の映画)
3.8
2024年 4作目


ドラマーを目指すため音大生のアンドリュー
そこで最狂の指揮者フレッチャーと出会う
2人の主人公の狂気のセッション…


アンドリューは所謂"さえない系"の主人公
特別な音楽の才能があるわけでもなく、
好きなドラムも周りからの評価は今一つ
時折見せる口角上げが嫌な奴感を巧く表現してます(褒め言葉)

フレッチャーも典型的な"DV夫"タイプ
無慈悲な罵詈雑言に2%ほどの優しさで
人間味をチラ見せするのがまた巧み


序盤圧倒的狂気で映画を支配するフレッチャー
昭和のスポ根顔負けのパワハラっぷりに
身体に力がはいります…笑

が、中盤以降、それを超える狂気を見せる
アンドリュー
「僕にはドラムしかないんです」と言わん
ばかりの信念と執念、圧巻でした


観終わった後、感動とは違う
それでいてざまあみろともまた違う
なんとも言えない充実感を感じました

やっぱり深いところで分かり合えていた
2人だったのかもしれない

みなさんがおっしゃっているように
ラスト10分の展開に期待して観てください


「英語で最も危険な2語はこの言葉だ、Good Job」/フレッチャー
Hiroto

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