モーと

セッションのモーとのネタバレレビュー・内容・結末

セッション(2014年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

主人公は大人しそうに見えてガッツがあり、段々ドラムにのめり込んでいく様子が印象的だった。その情熱は自分にはないものだった。だからこそ、コニーの「私みたいに何となく生きてる人間といたら夢の邪魔になる?」っていうセリフが心に残った。主人公の対比として出てきた彼女。
ドラムに集中して、学校の人間関係なんて二の次。逆に、クラスに馴染めなく、それを悩んでいる健全で大学生らしい彼女。
自分にとって彼女の存在は、主人公に感情移入できないことへの救いでもあった。
後半でドラムを失い、復縁しようとした彼は人間らしくてとても良かった。彼氏がもうできたと言われた時の反応もとても良い。分かる。
最後の終わり方に関しては、即興で周りを巻き込んでいくジャズの本質のようなものを感じた。フレッチャーでさえそれに便乗していくところも。最大に盛り上がってきたところでブチッと切れて、余韻というか、うちに溜め込んだまま発散しきれなかったカタルシスを、生活に還元できるような終わり方だった。

2人が一緒に夢を掴んでいく終わりを想像していたから驚きの終わり方。
2人の関係はどうなっていくのか、教え子の主人公が反逆したと感じたが、今後の関係性が気になる
モーと

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