セッションのまるこのネタバレレビュー・内容・結末

すごい！
作り込まれてると感じる映画でした！
観終わったあとはスポーツ観戦をしたような、リング上で戦うボクサーを観ていた気分でした。大興奮。

暴力、暴言の酷い狂気的な教師フレッチャーの鬼気迫る指導に、何度も食らいつくニーマン。
段々とドラムに取り憑かれてゆき、フレッチャーに唆されるように狂ってゆきます。
でも天才とは大なり小なりこういうものなんだろうなぁ。
時系列の複雑な進み方も無く、カメラワークも良く、物語が二転三転して飽きずに観られました。

ラストはただただ圧巻です。
キャラバン、カッコイイ！
フレッチャーを純粋に指揮者として楽しませたニーマンのドラムソロ復讐劇、そして二人のセッション、曲が終わり、スパっとエンドロールが流れるあの終わり方まで、どれを取っても素晴らしいラストでした。

この映画はジャズやドラムがカッコいいってことや音楽はこれだけ大変なんだって事を伝えたいんではなくて、この二人の関係性や狂気を描きたかったんだろうなと思います。
この106分という短い時間の中で、実に素晴らしかったです。