山

セッションの山のネタバレレビュー・内容・結末

セッション(2014年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

タイトルと概要だけ聞いて勝手に、怖いけどいい先生のもとで、若者の努力が実るサクセスストーリーかと思ってたけどそんな甘っちょろいものではなかった。もっとずっとシビアな世界で、人間的に問題のある人らだった。
フレッチャーの「私をなめるな」からの展開は本当にしびれた。きれいな感じで終わるのかなあと思ったら、そんなわけはなかった。ジャズバーで会ったときの丸くなった感じに違和感は感じていたし、彼女と復縁しようというニーマンの都合の良い展開にもン?とは思った(結果的に失敗してはいたけど)。
狂気のドラムスという評価がされてるのとてもよくわかる。素晴らしい才能と努力に、人間性がついてくるわけではないのだ。天才を生み出すために気の狂った指導をするフレッチャー。
カメラワークにもハラハラ不安を煽られ…逆光のフレッチャー、音楽も相まってすごく格好良かったです。
監督のデイミアン・チャゼルのインタビューで「サスペンススリラーのような音楽映画を作りたかった」と言っていたようだけど大成功です。本当にありがとうございました。
山