プライムゼウス

セッションのプライムゼウスのレビュー・感想・評価

セッション(2014年製作の映画)
3.9
絶賛したいんだけど、うーむ、最近のスポーツ界のハラスメントを連想してしまう(あと、鉄腕dashの「グリル厄介」)。力を引き出すための罵声とそれに応える姿から、狂気がみえる。映画としては見応え十分。母の不在や、生い立ち云々をほとんど説明せず、田舎の食事会で醸し出す演出も見事。「音楽をする理由があるんだろ」という台詞に普遍性さえ感じる。ただ、最後の演奏に疑問が。音楽自体は鳥肌ものなので、納得してカタルシスもあったけど、フレッチャーが最低、でいいの? コンサート失敗するかもしれないのに、あんなことする? 運よく伝説になれたけど、ラストがすっきりしてたらなぁ。