「音を楽しむ」じゃ済まない世界。痛い、苦しい、許せない、もうやめたい、やめられない。
でも、チューニングが止んで、指揮者が腕を振り上げた瞬間の高揚感。舞台袖から出てきて音を鳴らすまでの、呼吸ひとつで壊れそうな緊張感。音がひとつになってく恍惚感。あれってたぶん、経験してみないと分からない麻薬みたいな快感。
もっともっと追い詰めて、追い詰められて、高いところへ。ニーマンもフレッチャーも完全にラリってるからやめられるわけがないよね
狂気と紙一重の、歓びが詰まった映画でした。
格闘技かよ!最高だよ!!
渾身のラストシーン、怒涛の勢いでエンドロールになだれ込んだ瞬間にようやく息を吸えた。よろけながら映画館を出た。
スポーツの方がヒエラルキー高い風潮クソくらえ音楽なめんなよ!とふつふつしていた学生時代の自分に観せたらどんな顔するか見てみたい。笑