ma097

セッションのma097のネタバレレビュー・内容・結末

セッション(2014年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます


ニーマンの過去があまり描かれていないぶん、彼がなぜ音楽にドラムに執着するのかが伝わりづらかった。音楽をする理由をフレッチャーに問われた時に『音楽をする理由があるから』と答えたように、ある種本能的に音楽を愛しているのかなと思った。

クライマックスのセッションシーンは鳥肌もの。
チャーリー・パーカーが偉大になった理由『シンバル投げ』では、因縁のステージに一年後帰ってきたが、ニーマンは一度ステージを降りるもすぐ引き換えし、ステージを先導する。
恋人も地位も全て失った青年の魅せる生き様がかっこいい。生温いハッピーエンドが一切ない。何度裏切られ、傷つけられた先にあるものを見た。
フレッチャーの『密告したのはお前だな』という言葉は、ニーマンへの刺激剤だったのか疑問だか、結果的にニーマンが覚醒したのは事実。
2人にしかわからない音楽で結ばれた『傷な』を感じた。

最も危険な英語『Good Job』を胸に刻んで生きたい。
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