「リリーのすべて」、「レ・ミゼラブル」、アカデミー賞作品の「英国王のスピーチ」等の大物映画を携わってきたトムフーパー監督ですが、私が初めて観た作品はこのレッドダストです。(・・;)
もし、トムフーパー監督作品を観た方は必ず観てほしいです❗
レビュー100以下と少なく、オランダしか上映してないという本当に勿体ない隠れた名作です…観ていて辛い映画ですが、目が離せない衝撃の実話❗
初監督作品とは思えない、ダイヤの原石だったトムフーパー監督はここから光っていた❗Σ(゜Д゜)
過去の黒人を尋問、拷問を行ってきたアパルトヘイト(白人と有色人種を差別する人種隔離政策)撤廃後の南アフリカ。
南アフリカでは犯罪(または拷問)をしていた犯罪者は真実の全告白を公にするだけで無実の恩赦を与える“民族和解委員会”の聴聞会がある。
とある元警官が恩赦の申請を行ったが、元警官に1ヶ月間拷問を受け、行方不明になった友人の為に異議を唱えた政治家。南アフリカに住んで、行方不明の友人と知り合いな女性弁護士と共に更なる真実を暴こうとする。
だが、全ての真実を述べた時、その凄まじい新たな真実に衝撃を受ける…(゜ロ゜)
主人公の政治家がフラッシュバックのように拷問の現場を蘇る…
酷すぎる…こんなの…許しがたい怒りが生まれた…。(。>д<)
同じ人間がやってきたとは思えない残酷な行為…でも、目を背けてはいけない…(/´△`\)
これは実話なんです…南アフリカの現実を痛すぎるほど伝わる…。(・・;)
そして、ここで考えさせるのは南アフリカ独特の社会である聴聞会がとても衝撃的で複雑…。
真実を話すこと・赦すことにより、心の解放を与える…が、更なる心の傷と怒りが生まれているようにも感じます…(・・;)
だが映画の中にもあったアフリカ宗教の指導者のツツ大司教の言葉があり、「今は過去の扉を閉じること。忘れる為ではなく、未来へ解放する為に…」とあります。復讐は連鎖するもの…憎しみは増えるもの…だからこそ、赦しを得ることで希望が見えてくる…
色々考えさせられました…(´-ω-`)
この作品がきっかけで、アフリカの歴史・環境の作品を色々観てきましたね…(・_・;
「ホテルルワンダ」、「ルワンダの涙」、「グッドライ 世界で優しい嘘」、「ヒラリースワンク ライフ」等々。
キャストも豪華コンビ❗
女性弁護士役がドンピシャなヒラリースワンク(「フリーダムライターズ」「ミリオンダラーベイビー」)とキウェテル・イジョフォー(「それでも夜は明ける」、最近では「ライオンキング」)
差別のない平等と争い事のない平和……そんな希望の未来を願っています…(・_・;