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赤い唇/闇の乙女のmamのネタバレレビュー・内容・結末

赤い唇/闇の乙女(1971年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

妖しげな魅力を放つ美しきデルフィーヌ・セイリグのお耽美・怪奇な吸血鬼物語。

ベルギーの曇り空にポツンと現れる、寒々しいけれど豪華で上品なホテル。
ミステリアスな伯爵夫人はホテルで出会った新婚夫婦(特に妻)を一目で気に入ってしまい...。

逃走中の事故で心臓に杭のごとく木がブッ刺さり、燃え盛る炎に包まれるのが火刑のようだった。

輝くブロンドにベールを纏った伯爵夫人が、この世のものとは思えないほどに美しく、感嘆のため息しか...。
(前年の「ロバと王女」のチャーミングな妖精さんからは一変するし、「去年マリエンバートで」の美しさともまた違う魅力。眉毛の印象ってすごい)

伯爵夫人に秘書に妻、美女3人にうっとりとしてしまう映画体験だった。

(奇想天外映画祭 NEW YEAR)

2023-53
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